2014年1月14日火曜日
世界にCIAエージェントという職はない。CIAという組織は、存在しながら存在しない組織なのだ。今までに「CIAエージェントが事故で死にました」だの「CIAエージェントが奥さんを殴り殺した」などという事が実際に発生しても、まったくニュースにはならない。つまり、CIAエージェントという職は実際に存在しても、存在しないものとして扱われているからだ。
CIAエージェント達は、CIAエージェントという職と、表向きの職と、2職持っている。たとえば、私の知っているクリアウォーター市付近のCIAエージェントの何人かは、KIAや日産の大規模な車販売店に勤めており、CIAエージェントの仕事の合間に、車セールスの仕事などをしてる。彼等は、車販売店に勤めている間も、携帯を片手に情報をチェックしてる。ある者は、耳クリップみたいなものを耳に着けて、CIAのボスからの命令を聞いている。もし、彼等が殺されたとしたら、ニュースでは「クリアウォーター市で働くCIAエージェントが殺されました」と流れるのではなく「クリアウォーター市のKIAの車販売会社に勤める~さんが殺されました」という事になる。
あるエージェントの話によると、CIAが大規模な車販売店にオフィスを持つというのは、とても都合が良いらしい。いつでも、気に入った車を日替わりでCIAの仕事に使えるからだ。彼等は、テンポラリー(一時的な)車のライセンスをプリント・アウトし、車の後ろに貼り付けて運転している。
しかも、彼等は、CIAエージェントとして働いている間は、本名を使わない。源氏名を使うのだ。私の知っているクリアウォーター市近辺のCIAエージェントの名前は、デービッド、チャバ、ジェイミーなどのニックネームだった。
7年前のある日、スタンというCIAエージェントが、CIAを突然、首になってしまったと、私に話しかけてきた。私に、そのクリアウォーター市近辺のCIAエージェント達が、彼の事について何か話していたか?と聞いてきた。その事に関して、私は何も知らないと言ったが、彼は、なぜ突然首になったかの理由を探しているようだった。彼は、ワシントンDCにあるCIA本部に行き、話しを聞きに行くと言っていた。彼は、CIA本部が「スタンなんてエージェントは知らない」などと言い出さないか心配していた。結局、彼はCIA本部に行き、すべて貰えるはずの手当ては貰える事になったという。今は、新しい仕事がゴミ焼却場で見つかり、焼却炉にゴミを入れるクレーンの運転をしているという。その話をしたのが、私が最後に彼を見た時だった。CIAエージェントの仕事も楽ではない様だ。
CIAエージェントの旦那様を持つ日本人女性と話をした事もあった。独身のエージェント達は、シェアハウスに何人かと一緒に住んでいる場合もあり、彼女の旦那様も、しばらくの間、シェアハウスに何人かと一緒に住んでいたという。彼女の話によると、そのシェアハウスに住む何人かのエージェントの中に、アサッシン(暗殺専門エージェント)も居たという。彼は、ジョン・ディア(John Deere)というトラクターなどを製造している有名企業に席を置いており、表向きはJohn
Deereの社員として働いている。しかし、彼の本職は暗殺エージェントであり、CIA本部のボスに頼まれた時には、暗殺に出かけて行ったという。彼女の話によると、この暗殺エージェントは、今では億万長者となったらしい。同じエージェントでも、暗殺エージェントの給料は、飛び出て高額らしい。
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